Beauty Topics

夏ダメージの影響は?
この秋のスキンケア対策

2020.10.07

続いた猛暑からがらっと空気が変わり、秋本番へ。
急激な湿度の変化によって、この時期の肌は乾燥や肌あれを起こしやすい状態です。
夏の紫外線ダメージ、長引くマスク生活による影響も。
今年の秋のスキンケアのポイントを解説します。

秋の“乾燥スパイラル”に要注意

秋は気温・湿度の低下が大きくなります。
肌の角層から水分が蒸散しやすく、乾燥しやすい季節です。
加えて、秋が深まっていくと、気温がより下がることによって血液循環が悪くなり、代謝機能も低下します。
それが肌の乾燥や不調をさらに起こしやすくなる原因に。

  • マスクの下にも夏の紫外線の影響が!?

    マスク生活が続いた今年の夏。外出の機会も少なく、いつもより紫外線への警戒を油断していた方が多かったのではないでしょうか。
    マスクを着用していると、強い紫外線から肌を守ってくれているように感じます。実際は、一般的にマスクは紫外線を透過してしまうため、マスク越しに日焼けをし、紫外線ダメージを受けてしまった可能性があります。

    一般用マスクの効果はわずかSPF4~10程度...
    (外部機関による布の紫外線防御効果を測定するGB法の結果)

    日焼け止めを使わなければ、いくらマスクをしていてもわずか1時間程度で日焼けが起こる。
    (SPF4~10の場合;10分×4~10=40~100分で日焼けが発生)

夏を過ごした肌は免疫力が低下している

さらに、夏を過ごした肌は、紫外線・乾燥などの外的ダメージによって、免疫力が低下した状態になっています。

肌の表面には、免疫機能に欠かせない「ランゲルハンス細胞」が点在しています。
この細胞は手のひらを広げたような形をしていて、外からの異物の侵入を察知すると、その情報を内部に知らせ、身体から異物を排除しようと働きます。

ただ、この「ランゲルハンス細胞」は紫外線の影響を受けやすいのが特徴。 紫外線ダメージを受けると、異物の侵入を知らせることができず、身体はスムーズに防御体制を整えられなくなります。 このようなことから、海水浴やプールなどで全身が日焼けした後は、肌の抵抗力が弱まってしまうのです。

皮ふの中にあるランゲルハンス細胞を蛍光物質で光らせて観察した写真

紫外線を浴びる前は、皮ふ全体に、ランゲルハンス細胞が存在しているが、
紫外線(ビーチで肌が真っ赤になるぐらいの紫外線量)を浴びた後は、ランゲルハンス細胞の数が減少している。

  • 秋は“基本ケア”の見直しがおすすめ

    いつまでも乾燥を繰り返す“乾燥スパイラル”に陥る前に、化粧水・モイスチャライザーによる基本ケアを見直して、保湿を充実させましょう。
    紫外線ダメージが気になる方は、美白シリーズの基本ケアがおすすめです。
    さらに、肌の抵抗力の底上げのために、美容液やインナーケアを取り入れて、秋も生きいきとした美しさを確かなものに。

●当記事は、資生堂の研究に基づいた情報です。また、個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用ください。

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